米粉の特徴について分析(グルテンフリー米粉)

製品情報

製造者:半鐘屋株式会社

商品名:半鐘屋の米粉

産地:岡山県

原料米品種:きぬむすめ

アミロース含有量:18%前後(予想)

製粉方法:湿式気流粉砕

粒度:300~400メッシュ相当(予想)

特徴:

岡山県の老舗製粉メーカー。県北に工場を構え様々な品種の製粉を行っている。半鐘屋の米粉の中で一番目にする機会が多いのがこの「きぬむすめ」の米粉である。

スコア

膨らみ★★☆☆☆(膨らみは少し弱い)
しっとり感★★★★☆(少し強め)
モッチリ感★★★★☆(少し強め)
とろみ付け★★★☆☆(よく付く)
※レシピに影響を与える含有ライン【対象:小麦粉のレシピ+米粉】   10%                      
※レシピに影響を与える給水力【対象:GFレシピ】★★★★★(10%ほど多めに)

※レシピに影響を与える含有ラインとは一般的に公開されている小麦粉レシピに対する米粉代替割合です。(レシピによって違いはありますので目安としてご認識ください。)

※給水力とは一般的に公開されているグルテンフリーレシピに使用されている「高アミロース米使用米粉」をベースとしています。(レシピによって違いはありますので目安としてご認識ください。)

総評

粒度はかなり細かく、澱粉損傷も低めな感覚です。きぬむすめ自体のアミロース含有量はコシヒカリと同等の中アミロースという扱いです。半鐘屋のきぬむすめ米粉はかなりの吸水性を持っています。給水性が高すぎて、ホームベーカリーで作るグルテンフリーパンには向いていない感じです。必要加水が高すぎるのが原因です。

しかし、スポンジ生地づくりや焼き菓子に使用すると、生地の乾燥を防いだり、しっとり感を出したりとかなり使いやすい米粉であることが分かりました。例えば、米粉と小麦粉を混ぜたような米粉パンでは、少量でモッチリしっとりを表現出来たり、生地の乾燥を防げる効果も期待できます。万能とは言えないものの、特徴を理解して使用すると他の米粉には無い利用価値も見出せそうですね。